近年、微粒子タイプの塗料の登場により、粉体塗装による仕上がりの美しさは格段に向上いたしました。
粉体塗料は、鮮映性・平滑性に優れていることから、外観を重視する高級車の塗装(粉体塗装)に使用されることが多く、その実力はすでに証明されています。
その他にも、家電製品、電気機器、自動車部品、金属家電などと用途は、広範囲にわたります。
高分子樹脂の特性により高膜厚で優れた塗膜強度、耐化学薬品性、耐食性、耐候性を保持しています。
粉体塗料は1回の塗装で30~150ミクロンの膜厚が自由に得られます。また予熱方法を採れば高厚膜の塗装が可能となります。また25 ~35ミクロンの薄膜塗装も設計上可能です。
塗料の粘度調整が不要で、1回の塗装で厚く均一な塗膜が得られ、熟練工を必要としません。PRTR届出に該当せず、非危険物であることから、作業における危険性も少ないのが特徴です。
粉体塗料は、従来の塗料のように有機溶剤を使用せず、環境にもっとも優しい特長を持っています。
また、有機溶剤を全く使用しないため、塗料の回収再利用が可能となり、塗料のロスが激減します。